国際資源(HK:01051)の銘柄紹介 ― 世界トップクラスの割安銘柄だが・・・

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

先日、ツイッターで、香港市場の国際資源(HK:01051)という銘柄についてお尋ねいただきました。

ネットネット株候補銘柄として監視リストに入れていたのですが、詳しく調べたことのない銘柄だったので、この機会に調べてみることにしました。

国際資源は、①プリンシパル・インベストメント事業と②不動産事業を営む企業です。

①プリンシパル・インベストメント事業では、株式、債券、マネージド・インベストメントを含む金融証券に投資しています。また、②不動産事業では、香港の商業不動産に投資し、賃料収入を得ています。個人的に投資を控えている、金融・不動産関連銘柄になります。

この国際資源は、ネットネット株投資家として、購入し得る銘柄なのでしょうか?

①割安性・②収益性・③財務トレンド・④下方リスク・⑤テクニカル指標という5本のモノサシを使って、分析してみます。

国際資源の割安性:

流動資産の内訳を見ると、現預金が84%も占めており、大変安定的な資産内容です。

一方、負債では、有利子負債がほとんどありません

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は10.2億米ドルです。

※単位:百万米ドル

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.15になり、異常に割安なネットネット株です。

※単位:百万米ドル

国際資源の収益性:

まず、売上高は、2011年までほとんどなく、2017年以降も3000万米ドル程度で推移しています。

※単位:百万米ドル

当期純利益については、2012年まで最終損失を計上し続けていました。また、2016年以降4年連続で、最終利益が売上高を上回る奇妙な現象が見られています。

過去10年間の平均ROEは1.21で、収益性が低い企業です。

国際資源の財務トレンド:

中北製作所の財務トレンドはどのようなものでしょうか?

まず、BPS(一株当たり純資産)は、2015年以降、継続的に積み上がっています。

※単位:米ドル

一方、NCAV(正味流動資産)は2016年以降、横ばいが続いています。

※単位:百万米ドル

下図は2015年以降のネットネット株指数の推移を示したものです。

株価下落によって、著しいネットネット株化が進んでおり、指数的には極限状態の割安度になっています。

国際資源の下方リスク:

有利子負債自己資本比率は0.01%、流動比率は1601.9%で、財務的には非常に健全な銘柄です。

国際資源のテクニカル指標:

オシレーター系指標が意味をなさないほど超長期にわたって下落トレンドが続いています。

※出典:SBI証券

まとめ:

銘柄評価
割安性
(5.0)
収益力
(1.0)
財務トレンド
(3.0)
下方リスク
(5.0)
テクニカル指標
(2.0)
総合評価
(2.0)

ネットネット株指数は0.15であり、世界的に見てもトップクラスの割安なネットネット株です。

BPSも積み上げており、有利子負債もないため財務的に健全な銘柄です。

しかし、売上高よりも最終利益が多い決算が常態化していることにくわえ、負債に買入債務しか計上されていないなどの不審に思える点があります。

実際、過去10年間、株価は一貫して下がり続けています。

配当を出しているなど利益の裏付けがあれば安心できますが、残念ながら無配銘柄です。

したがって、定量的には間違いなく「買い」の銘柄であり、暴騰する可能性が高い銘柄ですが、財務内容の不審点を払拭する材料を見出し難く、個人的には見合わせる銘柄となります。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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