こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。
ネットネット株の1つに中北製作所 (6496)という東証2部上場銘柄があります。
中北製作所は、船舶や発電プラントなどのバルブ中心の流体制御装置メーカーであり、個人的に投資を控える不動産・金融業銘柄ではありません。
1月12日、中北製作所は2021年5月期の中間決算を発表しました。売上高は昨年同期比+0.9%の増収、四半期純利益は+1.8%の増益を計上しています。
現在の中北製作所は、ネットネット株投資家として、保有すべき銘柄なのでしょうか?
①割安性・②収益性・③財務トレンド・④下方リスク・⑤テクニカル指標という5本のモノサシを使って、分析してみます。
目次
流動資産の内訳を見ると、現預金が34%を占めており、棚卸資産に偏重しているわけではありません。

一方、負債では、有利子負債が22%を占めています。

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は167億円です。

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.59になり、現時点でネットネット株に該当します。

まず、売上高は、200億円以下の水準で低迷しています。

当期純利益については、2007年以降、黒字を継続しています。

過去10年間の平均ROEは4.68で、ネットネット株にしては、まずまずの収益性です。

中北製作所の財務トレンドはどのようなものでしょうか?
まず、BPS(一株当たり純資産)は、2007年以降、継続的に積み上がっています。

NCAV(正味流動資産)も上昇傾向です。

下図は2016年以降のネットネット株指数の推移を示したものです。
2016年夏以降、時おり、ネットネット株化しています。
現在の水準は、2020年夏頃と比較すると割高ですが、引き続き割安な水準にあります。

有利子負債自己資本比率は5.5%、流動比率は389.5%で、財務的には健全な銘柄です。
RSIは70前後に達しており、購入するタイミングではないのかもしれません。しかし、保有株式を売却するほどの高値圏にあるわけではありません。

ネットネット株指数は0.59であり、ネットネット株に該当します。
過去10年の平均ROEは4.68であり、収益性は比較的高めです。
また、BPSもNCAVも順調に積み上がっており、財務的にも健全な銘柄です。
しかし、テクニカル指標的にはやや過熱気味の水準に達しています。
再上昇には数ヶ月を要するかもしれませんが、安心して保有できるネットネット株です。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。