こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。
ネットネット株の1つにシャルレ (9885)という東証2部上場銘柄があります。
シャルレはレディースインナーウエアを販売する企業ですから、個人的に投資を控える不動産・金融業銘柄ではありません。
現在のシャルレは、ネットネット株投資家として、購入可能な銘柄なのでしょうか?
①割安性・②収益性・③財務トレンド・④下方リスク・⑤テクニカル指標という5本のモノサシを使って、分析してみます。
目次
流動資産の内訳を見ると、現預金が73%を占めており、非常に安定的です。

一方、負債では、買入債務が56%を占め、有利子負債がわずか1%に留まっています。

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は538億円です。

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.45になり、現時点で非常に割安なネットネット株に該当します。

まず、売上高は、2007年以降、2016年を除く全ての年度で、減収(前年比)を計上し続けています。

当期純利益については、リーマンショック以降最終黒字を計上し続けていましたが、2021年は18.4億円の最終赤字を計上する見通しです。

過去10年間の平均ROEは3.33ですが、2021年は▼10.1となる見込みです。

シャルレの財務トレンドはどのようなものでしょうか?
まず、BPS(一株当たり純資産)は、過去10年間、全く積み上がっていません。

NCAVも2017年以降横ばいが続いています。

下図は2016年以降のネットネット株指数の推移を示したものです。
2016年夏以降、慢性的なネットネット株となっていますが、コロナショック後は、特に割安な状態になっています。

有利子負債はほとんどなく、流動比率は772.5%で、財務的には健全な銘柄です。
現在の株価は、過去10年間の底値付近で推移しており、RSI的にも割高感は出ていません。

ネットネット株指数は0.45であり、非常に割安なネットネット株です。
しかし、2021年度は大幅な減益を予想しており、収益性が悪い銘柄です。
近年のネットネット株指数の推移を見ると、極端な割安水準にあり、テクニカル的には割高ではありませんが、この銘柄でなくとも、他にもっと魅力的なネットネット株は多くあると思います。
私個人、非上場化の淡い期待を抱きながらポートフォリオに組み入れていますが、あまり愛着のない銘柄です。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。