こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。
ネットネット株候補の1つに共和工業所 (5971)というJASDAQ上場銘柄があります。
共和工業所は産業機械用ボルト、自動車用部品などを製造、販売するメーカーです。個人的に投資を控える不動産・金融業銘柄ではありません。
現在の共和工業所は、ネットネット株投資家として、購入可能な銘柄なのでしょうか?
①割安性・②収益性・③財務トレンド・④下方リスク・⑤テクニカル指標という5本のモノサシを使って、分析してみます。
目次
流動資産の内訳を見ると、現預金が51%を占めています。



一方、負債では、有利子負債が18%に留まっています。



流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は73.6億円です。



時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.70になり、現時点ではネットネット株に該当しません。



まず、売上高の変動幅は大きく、2021年4月期も減収予想になっています。



当期純利益については、2015年に最終損失を計上しています。



過去10年間の平均ROEは5.22とまずまずであり、収益性が比較的高い企業です。



共和工業所の財務トレンドはどのようなものでしょうか?
まず、BPS(一株当たり純資産)は上昇トレンドになっています。



NCAVも上昇トレンドをたどっています。



下図は各期末時点(4/30)でのネットネット株指数の推移を示したものです。



2011年以降、ネットネット株指数は低下傾向にあり、2020年にネットネット株化しました。
万年ネットネット株ではなく、現在の株価は、過去のネットネット株指数に照らして、かなりの割安水準に位置していると言えそうです。
有利子負債自己資本比率は3.76%、流動比率は825.19%で、財務的にも健全な銘柄です。
現在の株価は、過去5年の安値水準には位置していますが、RSIは60を超えており、それほど割安感は感じられません。



ネットネット株指数は0.70であり、現時点でネットネット株には該当しません。
過去10年間の平均ROEは5.22と、収益性はまずまずです。
万年ネットネット株ではなく、現在の株価は、この銘柄にとっての割安な水準です。
財務的にも大きな問題はなく、下方リスクは乏しく感じられます。
ただし、テクニカル的には割安感は失われつつあります。
したがって、上記要素を考慮すると、ネットネット株化した水準で、かつ、テクニカル指標で過熱感が見られないタイミングで、ポートフォリオに含めておきたい銘柄の一つです。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。