こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。
ネットネット株の1つに、タイガースポリマー (4231)という東証1部上場銘柄があります。
タイガースポリマーは、自動車部品、ゴムシート、樹脂ホース製造を手掛ける企業で、家電用ホースはシェア6割を占めています。個人的に投資を控える不動産・金融業銘柄ではありません。
現在のタイガースポリマーは、ネットネット株投資家として、購入可能な銘柄なのでしょうか?
①割安性・②収益性・③財務トレンド・④下方リスク・⑤テクニカル指標という5本のモノサシを使って、分析してみます。
目次
流動資産の内訳を見ると、現預金が45%を占めています。

一方、負債では、有利子負債が26%を占めます。

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は118.1億円です。

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.66になり、現時点でネットネット株に該当します。

まず、売上高の変動幅は大きく、2021年3月期は大幅な減収予想になっています。

当期純利益については、過去10年間に最終損失を計上した年はありませんが、2020年は大幅な減益を計上しています。

過去10年間の平均ROEは5.21とまずまずであり、収益性が比較的高い企業です。

タイガースポリマーの財務トレンドはどのようなものでしょうか?
まず、BPS(一株当たり純資産)は上昇トレンドになっています。

NCAVも上昇トレンドをたどっています。

下図は各期末時点(3/31)でのネットネット株指数の推移を示したものです。

2018年以降、ネットネット株指数は低下傾向にあり、2020年にネットネット株化しています。
万年ネットネット株ではなく、現在の株価はかつてない割安水準とも言えそうです。
有利子負債自己資本比率は7.75%、流動比率は320.0%で、財務的にも健全な銘柄です。
現在の株価はコロナショック時の安値水準に近接しつつあり、RSI的にも割安な水準にあります。

ネットネット株指数は0.66であり、現時点でネットネット株に該当します。
過去10年間の平均ROEは5.21と、収益性もまずまずです。
万年ネットネット株ではなく、現在の株価は、この銘柄にとっての割安な水準です。
財務的にも大きな問題はなく、下方リスクは乏しく感じられます。
また、テクニカル的にもまったく割高ではありません。
したがって、上記要素を考慮すると、十分な安全域を確保した銘柄であるため、ポートフォリオに含めておきたい銘柄の一つです。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。