リョーサン (8140)の銘柄紹介 ― 割安度を深めるエレクトロニクス商社

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

最近、急速に割安度を深めている銘柄に、リョーサン (8140)という東証1部上場銘柄があります。

リョーサンは、半導体、電子部品、電子機器の販売を行うエレクトロニクス商社であるため、個人的に投資を控える不動産・金融業銘柄ではありません。

現在のリョーサンは、ネットネット株投資家として、購入可能な銘柄なのでしょうか?

①割安性・②収益性・③財務トレンド・④下方リスク・⑤テクニカル指標という5本のモノサシを使って、分析してみます。

リョーサンの割安性:

流動資産の内訳を見ると、売上債権が45%を占めています。

一方、負債では、半導体関連銘柄であるため、有利子負債を占める割合が多くなっています。

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は700.2億円です。

※単位:百万円

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.67になり、ネットネット株水準に近接しています。

※単位:百万円

リョーサンの収益性:

売上高は、緩やかな上昇トレンドをたどっているように見えます。

単位:百万円

当期純利益は、過去10年間に最終赤字を計上した年度はありませんが、2020年度は最低水準の利益に留まっています。

※単位:百万円

過去10年間の平均ROEは2.65と低水準であり、収益性が低い企業です。

リョーサンの財務トレンド:

まず、BPS(一株当たり純資産)は、2016年以降、減り続けています。

※単位:百万円

NCAVもまた、縮小傾向にあります。

※単位:百万円

下図は各期末時点(3/31)でのネットネット株指数の推移を示したものです。

2011~14年にかけてネットネット株化しており、2012・2013年は0.5を下回って推移しています。

したがって、この銘柄にとっては、現在のネットネット株指数0.67という水準は特別に割安ではないと思われます。

リョーサンの下方リスク:

有利子負債自己資本比率は21.4%、流動比率は240.3%で、問題のない水準です。

リョーサンのテクニカル指標:

株価は2017年11月の4,800円台から下げ続けており、現在は1,800円台後半で推移しています。

出典:SBI証券

RSIは30前後まで低下しており、もう一押し下げたところで買い場になりそうな水準です。

まとめ:

銘柄評価
割安性
(2.0)
収益力
(3.0)
財務トレンド
(1.0)
下方リスク
(4.0)
テクニカル指標
(4.0)
総合評価
(2.0)

ネットネット株指数は0.67であり、ネットネット株水準に近接しています。

しかし、過去10年間の平均ROEは2.65と収益性が低く、BPSやNCAVは目減りを続けている点は気がかりです。

有利子負債自己資本比率や流動比率にも大きな問題はなく、下方リスクは乏しく感じられます。

また、テクニカル的にも割安になりつつあります。

こうした要素を総合的に考慮すると、ネットネット株指数が現在の水準では、あまり魅力的な銘柄ではありません。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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