ニッチツ(7021)の銘柄紹介 ― 業績が冴えないネットネット株候補

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

ネットネット株候補の1つに、ニッチツ(7021)という東証2部上場銘柄があります。

ニッチツは、舶用関連機器及び一般産業機械器具製造、機械装置の据付施工監理等を行っている企業であるため、個人的に投資を控える不動産・金融業銘柄ではありません。

現在のニッチツは、ネットネット株投資家として、購入可能な銘柄なのでしょうか?

①割安性・②収益性・③財務トレンド・④下方リスク・⑤カタリストという5本のモノサシを使って、分析してみます。

ニッチツの割安性:

流動資産の内訳を見ると、現預金が54%を占めています。

一方、負債では、有利子負債が37%を占めています。

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は42.8億円です。

※単位:百万円

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.69になり、現時点ではネットネット株に該当しません。

※単位:百万円

ニッチツの収益性:

株価チャートを見ると、2017年3月の高値から下げトレンドが続き、現在は1,300円台後半で推移しています。

株価と比較して、収益性はどのような状態にあるでしょうか?

まず、売上高は過去10年間、減少傾向にあります。

※単位:百万円

当期純利益については、過去10年間で最終赤字の年度はありませんが、2020年度は過去10年で最低水準です。

※単位:百万円

過去10年間の平均ROEは3.18と低水準であり、収益性が低い企業です。

ニッチツの財務トレンド:

ニッチツの財務トレンドはどのようなものでしょうか?

まず、BPS(一株当たり純資産)は、2011年以降、積み上げられていますが、この数年は足踏みを続けています。

※単位:円

NCAVは2017年以降、伸び悩んでいます。利益がほとんど出ていないので仕方ないところです。

※単位:百万円

下図は各期末時点(3/31)でのネットネット株指数の推移を示したものです。

2011年以降、ネットネット株指数は低下傾向にあります。

NCAVの進捗以上に株価が下がっているため、どんどん割安度が深まり、2020年になって初めてネットネット株化しました。

万年割安株ではなく、現在の株価はかつてない割安水準とも言えそうです。

ニッチツの下方リスク:

有利子負債自己資本比率は12.3%、流動比率は282.1%で、全く問題のない水準です。

ニッチツのカタリスト:

残念ながら、値上がり期待を抱けるようなカタリスト候補を見出すことができません。

まとめ:

銘柄評価
割安性
(2.0)
収益力
(2.0)
財務トレンド
(3.0)
下方リスク
(4.0)
カタリスト
(1.0)
総合評価
(2.0)

ネットネット株指数は0.69であり、現時点ではネットネット株に該当しません。

過去10年間の平均ROEは3.18と、収益性も低めです。

2020年になって初めてネットネット株化しており、現在の株価は、この銘柄にとっての割安な水準です。

有利子負債自己資本比率や流動比率にも大きな問題はなく、下方リスクは乏しく感じられます。

が、目立ったカタリストを見出すことができません

したがって、上記要素を考慮すると、当面購入対象にすることは難しそうな銘柄です。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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