川岸工業 (5921)の銘柄紹介 ― 好財務の万年ネットネット株

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

ネットネット株の1つに、川岸工業 (5921)という東証2部上場銘柄があります。

川岸工業は、鉄骨専業の建設会社であるため、個人的に投資を控える不動産・金融業銘柄ではありません。

現在の川岸工業は、ネットネット株投資家として、購入可能な銘柄なのでしょうか?

①割安性・②収益性・③財務トレンド・④下方リスク・⑤カタリストという5本のモノサシを使って、分析してみます。

川岸工業の割安性:

流動資産の内訳を見ると、売上債権が70%を占めています。

一方、負債では、有利子負債がありません。

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は153.6億円です。

※単位:百万円

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.47になり、非常に割安なネットネット株です。

※単位:百万円

川岸工業の収益性:

株価チャートを見ると、2017年11月の高値6,600円から大きく値下がりし、現在は2,400円台で推移しています。

出典:SBI証券

株価と比較して、収益性はどのような状態にあるでしょうか?

まず、売上高は120億~260億円で大きく変動しています。

※単位:百万円

当期純利益については、2011~13年に最終赤字を計上していましたが、2014年以降は黒字をキープしています。

※単位:百万円

過去10年間の平均ROEは2.60と低水準であり、収益性が低い企業です。

川岸工業の財務トレンド:

川岸工業の財務トレンドはどのようなものでしょうか?

まず、BPS(一株当たり純資産)は、2014年以降、積み上げられています。

※単位:円

NCAVは拡大傾向にあります。

※単位:百万円

下図は各期末時点(9/30)でのネットネット株指数の推移を示したものです。

2011年以降、ネットネット株指数は0.24~1.02の間で推移しています。

まさに万年ネットネット株と言える状態で、2011-12年の0.2台のネットネット株指数にはただ驚くばかりです。

2020年9月の0.4台後半の水準は、2012年以前と比較すると割高に思えますが、アベノミクス以降で見れば割安な水準です。

川岸工業の下方リスク:

有利子負債はなく、流動比率は492.6%で、全く問題のない水準です。

川岸工業のカタリスト:

株価が大きく上昇するカタリストはあるのでしょうか。

保有する現金が厚いため、自社株買いや増配の可能性があります。ただし、本格的な株価上昇のためには、業績改善を期待するしかないでしょう。

まとめ:

銘柄評価
割安性
(2.0)
収益力
(3.0)
財務トレンド
(3.0)
下方リスク
(4.0)
カタリスト
(1.0)
総合評価
(2.0)

ネットネット株指数は0.47であり、非常に割安なネットネット株です。

過去10年間の平均ROEは2.60と、収益性も低めです。

NCAVは上昇トレンドにあるものの、ネットネット株指数の推移を確認しても、この銘柄にとっての比較的割安な水準に位置しています。

有利子負債自己資本比率や流動比率にも大きな問題はなく、下方リスクは乏しく感じられます。

業績改善がカタリストとなり、株価上昇を期待するところです。

こうした上記要素を考慮すると、ポートフォリオの一部に保有しておいても損はしない銘柄だと思います。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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