Qudian($:QD)の銘柄紹介 ― ネットネット株指数0.23の超割安株

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

米国のネットネット株にQudian($:QD)があります。

Qudian($:QD,Qudian Inc.)は、中国でオンラインの小規模消費者向けクレジット商品を提供しています。

人工知能や機械学習などのビッグデータ対応テクノロジーを使用するフィンテック企業で、一時期、アリババグループのアントフィナンシャルの関連会社であったことで知られています。

このQudianが、12月14日に、2020年第3四半期の決算を発表しました。

決算内容は、売上高が昨年同期比で▼67.2%の減収、純利益は▼43.2%でした。

この最新の決算結果を踏まえても、Qudianは割安なネットネット株といえるのでしょうか?

①割安性・②収益性・③財務トレンド・④下方リスク・⑤カタリストという5本のモノサシを使って、分析してみます。

Qudianの割安性:

流動資産の内訳を見ると、売上債権が51%を占めています。

一方、負債では、有利子負債が51%を占めています。

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は14.5億ドルです。

※単位:百万ドル

時価総額(希釈化後株式数×株価)をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.23になり、驚異的に割安なネットネット株です。

Qudianの収益性:

2017年にニューヨーク証券取引所に上場後、激しい下落トレンドにあり、35ドル台の高値から1ドル台前半に大幅下落しています。

中国政府の規制強化や延滞率上昇の懸念により、IPO以降、株価が低迷しています。

出典:SBI証券

株価と比較して、収益性はどのような状態にあるでしょうか?

まず、四半期ごとの売上高は2019年9月をピークに低下傾向です。

※四半期ごとの業績推移。単位:百万元

また、当期純利益については、2020年3月にコロナの影響により、大幅赤字を計上しましたが、6月期と9月期は黒字を回復しています。

※四半期ごとの業績推移。単位:百万元。

各四半期の平均ROEは4.78という高収益です。

Qudianの財務トレンド:

Qudianの財務トレンドはどのようなものでしょうか?

NCAVは2018年3月以降横ばいで推移しています。

※四半期ごとの推移。単位:百万ドル

下図は各四半期末時点でのネットネット株指数の推移を示したものです。

株価の急落により、急速に割安度を深めています。

2019年末まではネットネット株指数が1を上回っていましたが、2020年3月以降ネットネット株水準に達しています。

Qudianの下方リスク:

有利子負債自己資本比率は8.91%、流動比率は1196.6%で、大きな問題はありません。

しかし、中国政府の規制強化や延滞率の上昇により、業績が悪化する可能性があります。

また、米国に上場されている中国株であるため、「外国企業説明責任法」によって、いずれ上場廃止になる可能性があることも上値を重くさせる要因になります。

Qudianのカタリスト:

株価が大きく上昇するカタリストはあるのでしょうか。

現預金をある程度保有しているため、配当支払いや、自社株買いが行われる余地があります。

上場以来、一貫して売られ続けているため、Dead Cat Bounce的な自律反発が生じる可能性は高いと思われます。

まとめ:

銘柄評価
割安性
(5.0)
収益力
(3.0)
財務トレンド
(3.0)
下方リスク
(2.0)
カタリスト
(3.0)
総合評価
(4.0)

ネットネット株指数が0.23と記録的な割安銘柄です。

四半期ごとの平均ROEは4.78と、高い収益性を確保しています。

NCAVは横ばいが続いていますが、株価急落により、2020年になってネットネット株化したばかりです。

有利子負債自己資本比率や流動比率には大きな問題はありませんが、当局の規制強化や、延滞率の上昇、「外国企業説明責任法」による上場廃止可能性は下方リスクとなります。

一方、配当支払いや自社株買いにより、株価が反騰する可能性があります。

このように一定のリスクを抱えていますが、ネットネット株指数が0.23という状態は割安に過ぎるため、引き続きホールドしたい銘柄です。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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