中部鋼鈑(5461)の銘柄紹介 ― 長年にわたりネットネット株水準に沈む鉄鋼株

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

ネットネット株の1つに、中部鋼鈑(5461)という名証1部上場銘柄があります。

中部鋼鈑は、おもに厚鋼板の製造を行う電気炉メーカーであるため、個人的に投資を控える不動産・金融業銘柄ではありません。

現在の中部鋼鈑は、ネットネット株投資家としてホールドできる銘柄なのでしょうか?

①割安性・②収益性・③財務トレンド・④下方リスク・⑤カタリストという5本のモノサシを使って、分析してみます。

中部鋼鈑の割安性:

流動資産の内訳を見ると、有価証券が41%を占めています。

一方、負債では、有利子負債がありません。

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は359.1億円です。

※単位:百万円

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.64になり、ネットネット株に該当します。

※単位:百万円

中部鋼鈑の収益性:

株価チャートを見ると、コロナショックで600円を大きく割り込みましたが、現在は700円台後半で推移しています。

株価と比較して、収益性はどのような状態にあるでしょうか?

まず、売上高は伸び悩んでおり、2020年3月期は減収を計上しました。

※単位:百万円

当期純利益は増加傾向にあり、収益性が改善しています。

※単位:百万円

過去10年間の平均ROEは2.61と、収益性は低水準です。

中部鋼鈑の財務トレンド:

BPS(一株当たり純資産)は、2015年以降、着実に積み上げられています。

※単位:円

また、NCAVも一貫して拡大しています。

※単位:百万円

したがって、BPS、NCAVともに、トレンドは良好です。

下図は各期末時点(3/31)でのネットネット株指数の推移を示したものです。

2012年頃からネットネット株化しており、万年割安株の様相を呈しています。

現在の水準0.64は、この銘柄にとって特に割安な水準ではありません。

中部鋼鈑の下方リスク:

有利子負債はなく、流動比率は692.8%で、全く問題のない水準であるため、財務面での大きな下方リスクを抱えているわけではありません。

中部鋼鈑のカタリスト:

株価が大きく上昇するカタリストはあるのでしょうか。

配当利回りが2.35%と低めであり、株主還元が弱いため、増配や自社株買いなどを発表するなら株価が急騰する可能性があります。

11月19日に、中山製鋼所との業務提携を発表しており、今後の提携次第によっては株価が上昇する可能性がありそうです。

まとめ:

銘柄評価
割安性
(4.0)
収益力
(4.0)
財務トレンド
(5.0)
下方リスク
(5.0)
カタリスト
(2.0)
総合評価
(4.0)

ネットネット株指数は0.64であり、割安なネットネット株です。

過去10年間の平均ROEは2.61と、低収益です。

NCAVは上昇トレンドですが、長い間ネットネット株に留まっており、現在の水準が特別に割安であるわけではありません。

しかし、有利子負債はなく、流動比率に大きな問題はないため、下方リスクは乏しく感じられます。

また、中山製鋼所との今後の提携次第によっては、株価が上昇する可能性があります。

上記の要素を総合的に考慮すると、大きく値下がりした局面で、ポートフォリオに加えることを検討できるかもしれません。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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