丸尾カルシウム(4102)の銘柄紹介 ― 日本ペイント株を大量保有するネットネット株

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

棚卸資産を除外し投資有価証券を加味したネットネット株に、丸尾カルシウム(4102)という銘柄があります。

丸尾カルシウムは工業用カルシウムをメインで手掛ける企業ですが、ネットネット株投資家から見てどのような銘柄なのでしょうか?

①割安性・②収益性・③財務トレンド・④下方リスク・⑤カタリストという5本のモノサシを使って、分析してみます。

丸尾カルシウムの割安性:

丸尾カルシウムは、通常のNCAV式ネットネット株(流動資産から総負債を差し引いた正味流動資産で計算)ではありません。

棚卸資産を除外し投資有価証券を加味したネットネット株です。

したがって、棚卸資産を除外し、投資有価証券を加味した正味流動資産で割安性を判断します。

この投資有価証券の中には、日本ペイント株式40.6万株が含まれています。

日本ペイント株はご覧のとおり、急騰しています。

出典:SBI証券

一方、丸尾カルシウムの負債内訳を見ると、有利子負債は36%に達しています。

換金性の高い資産から総負債を除いた正味流動資産は54.2億円です。

※単位:百万円

時価総額を正味流動資産で割ったネットネット株指数は0.60になり、割安なネットネット株に該当します。

※単位:百万円

丸尾カルシウムの収益性:

現在の株価は、1,400円前後で推移しています。

大量保有する日本ペイント株とは対照的に低調な株価推移です。

出典:SBI証券

株価と比較して、収益性はどのような状態にあるでしょうか?

過去10年間の売上高は、緩やかではありますが上昇トレンドをたどっています。

また、当期純利益を見ると、2020年度に大きく減少していますが、過去10年間で最終赤字を計上した年はありません。

過去10年間の平均ROEは4.76で、収益性は今ひとつです。

丸尾カルシウムの財務トレンド:

丸尾カルシウムの財務トレンドはどのようなものでしょうか?

まず、含み資産を加味しないBPS(一株当たり純資産)は上昇トレンドにあります。

※単位:円

また、投資有価証券を加味した正味流動資産(換金性の高い資産-総負債)は上昇しています。

正味流動資産の拡大と株価の低迷により、2020年になってネットネット株化しており、この銘柄にとって、現在の株価は非常に割安な水準に達しています。

丸尾カルシウムの下方リスク:

有利子負債自己資本比率は21.1%、流動比率は281.7%で、問題のない水準です。

丸尾カルシウムのカタリスト:

大量保有する日本ペイント株との鞘が拡大しており、急速に株価が上昇する可能性があります。

また、創業家が一定の株式を保有していることから、MBOやTOBの可能性も皆無ではありません。

まとめ:

銘柄評価
割安性
(4.0)
収益力
(3.0)
財務トレンド
(4.0)
下方リスク
(3.0)
カタリスト
(3.0)
総合評価
(3.0)

棚卸資産を除外し、投資有価証券を加味したネットネット株指数が0.60となり、割安です。

ただし、過去10年間の平均ROEは4.76で、収益性は今ひとつです。

正味流動資産は上昇傾向にあり、さらに割安性が増す可能性が高まっています。

有利子負債は限定的であるため、下方リスクも乏しく感じられます。

また、大量保有する日本ペイント株との鞘が拡大していることから、見直し買いが入る可能性が高まっていると思います。

個人的には、投資有価証券を加味したネットネット株は変数が増加してしまうことから投資対象としては好みません。

しかし、こうした5つの観点を総合的に考慮に入れると、株価が下がった時点で、ポートフォリオの一部に組み入れるなら、勝機の高い銘柄だと考えています。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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