松本油脂製薬(4365)の銘柄分析 ― ポイントは今後の自己株式

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

ネットネット株候補の1つに、松本油脂製薬(4365)という東証JASDAQ上場銘柄があります。

松本油脂製薬は、界面活性剤の総合メーカーであるため、個人的に投資を控える不動産・金融業銘柄ではありません。

現在の松本油脂製薬は、ネットネット株投資家としてもホールドできる銘柄なのでしょうか?

①割安性・②収益性・③財務トレンド・④下方リスク・⑤カタリストという5本のモノサシを使って、分析してみます。

松本油脂製薬の割安性:

流動資産の内訳を見ると、現預金が67%を占めています。

一方、負債では、有利子負債がありません。

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は404.4億円です。

※単位:百万円

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は1.08になり、ネットネット株には該当しません。

※単位:百万円

松本油脂製薬の収益性:

株価チャートを見ると、2017年の高値から緩やかな下落トレンドになっており、現在は10,000円を割り込んでいます。

出典:SBI証券

株価と比較して、収益性はどのような状態にあるでしょうか?

まず、売上高は伸び悩んでおり、過去10年で最低の水準です。

当期純利益については、順調に伸ばしており、過去10年間に最終赤字を計上した年はありません

過去10年間の平均ROEは6.56と、まずまずの水準を保っています。

松本油脂製薬の財務トレンド:

松本油脂製薬の財務トレンドはどのようなものでしょうか?

まず、BPS(一株当たり純資産)は、2011年以降、着実に積み上げられています。

また、NCAVも一貫して拡大しています。

したがって、BPS、NCAVともに、トレンドは良好です。

下図は各期末時点(3/31)でのネットネット株指数の推移を示したものです。

2011年以降、ネットネット株指数は0.8~1.5の間で推移しています。

したがって、現在の水準1.07は、この銘柄にとって特別に割安な水準ではありません。

松本油脂製薬の下方リスク:

有利子負債自己資本比率は0.12%、流動比率は583.07%で、全く問題のない水準であるため、財務面での大きな下方リスクを抱えているわけではありません。

松本油脂製薬のカタリスト:

株価が大きく上昇するカタリストはあるのでしょうか。

自己株式として127万株を保有しており、発行済株式の28.2%を占めています。

当面は金庫株として維持するようですが、消却を行った場合は、株価が見直される可能性があります。

まとめ:

銘柄評価
割安性
(1.0)
収益力
(3.0)
財務トレンド
(3.0)
下方リスク
(5.0)
カタリスト
(3.0)
総合評価
(1.0)

ネットネット株指数は1.08であり、特別な割安感はありません

過去10年間の平均ROEは6.56と、まずまずの収益性を確保しています。

NCAVは上昇トレンドにあるものの、ネットネット株指数の推移を確認しても、この銘柄にとっての割安な水準には位置していません。

とはいえ、有利子負債自己資本比率や流動比率にも大きな問題はなく、下方リスクは乏しく感じられます。

また、大量保有する自己株式の扱い如何によっては株価が急騰する可能性があります。

上記の要素を考慮して、現時点で購入することはありませんが、引き続き監視対象に入れておきたい銘柄です。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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