ネットネット株の中から親子上場解消期待銘柄を探してみよう!

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

バリュー投資家にとって、最強のカタリストは、なんと言っても「TOB」でしょう。

きっと、TOB狙いで、親子上場解消期待銘柄に投資している方もおられると思います。

では、ネットネット株という超割安銘柄の中に、親子上場解消の可能性が高い銘柄は存在するのでしょうか。

過去1ヶ月間にネットネット株リストに入った、およそ80の銘柄のうち、親子上場する子会社は5銘柄(下記表の左欄の銘柄)ありました。

子会社親会社
9967堺商事4078堺化学
5753日本伸銅5757CKサンエツ
8844コスモスイニシア1925大和ハウス
1948弘電社6503三菱電機
2388ウェッジHD5103昭和HD

今日は、この5銘柄の中で、TOB実施・親子上場廃止の可能性の高い銘柄を絞ってゆきます。

そもそも「親子上場解消期待銘柄」とは?

そもそも、親子上場とは、親会社と子会社が共に株式市場に上場していることです。

日本では、他の先進国よりも親子上場の割合が高く、海外投資家から不評だと言われています。

なぜなら、子会社が上場していると表面上は意思決定が独立していたとしても、親会社の利益が優先され子会社の他の少数株主の利益が阻害されてしまうためです。

このような海外投資家からの批判に応えて、東証は親子上場への懸念を深めており、昨年から「親子上場の解消」が大きなテーマとして注目を浴びるようになってきました。

では、どのような銘柄が親子上場解消する可能性が高いのでしょうか?

4つの条件を挙げられます。

親子上場解消を期待するための4条件

条件①親会社が、子会社時価総額に相当する現金同等物を保有すること

いかに親会社が子会社の株式を買い付けたいと考えても、現金を保有していないならばTOBを行うことができません

親会社がすでに発行済株式の半数程度を保有していたとしても、3割前後のプレミアムを付けて買い付けることを考えると、親会社には少なくとも子会社時価総額に相当する現金同等物が必要です。

この条件をネットネット株5銘柄に照らし合わせると・・・

子会社親会社子会社
時価
親会社
現金
合否
9967堺商事4078堺化学3,4409,110
5753日本伸銅5757CKサンエツ3,0804,292
8844コスモスイニシア1925大和ハウス14,200281,434
1948弘電社6503三菱電機8,700537,559
2388ウェッジHD5103昭和HD4,79011,909
※単位(百万円)

すべての組み合わせで、親会社の保有する現預金が子会社の時価総額を上回っており、現金余力的に買収を行うことが可能であるようです。

条件②子会社の浮動株比率が20%未満であること

子会社の浮動株が多いとTOBの難易度が高くなります。

したがって、子会社の浮動株比率は20%未満であることが望ましいと言えます。

この点でネットネット株の親子上場会社を見ると、弘電社の浮動株割合が26.0%と高くなっています。

他の4銘柄は浮動株比率が20%未満であり、条件を満たしています。

子会社子会社
浮動株比率
合否
9967堺商事14.1
5753日本伸銅19.5
8844コスモスイニシア8.1
1948弘電社26.0
2388ウェッジHD11.3

条件③子会社ROEが親会社ROEよりも高いこと

子会社ROEが親会社ROEが高い、つまり、子会社が親会社よりも収益性が高い場合、親会社は収益力の高い子会社事業を買収する強力な動機づけを得ることになります。

5つのネットネット株について考えると・・・

子会社親会社子会社
ROE
親会社
ROE
合否
9967堺商事4078堺化学5.22.7
5753日本伸銅5757CKサンエツ7.9-3.8
8844コスモスイニシア1925大和ハウス-1.98.5
1948弘電社6503三菱電機5.24.1
2388ウェッジHD5103昭和HD-2.91.0

コスモスイニシアとウェッジHDがそれぞれ、親会社よりも予想ROEが低く、親会社に買収メリットが乏しい状態になっています。

一方、堺商事、日本伸銅、弘電社の予想ROEは、親会社のROEよりも高く収益性が高いため、親会社は十分な買収メリットを得ることができます。

条件④子会社の配当が無配でないこと

子会社が無配でなく今後も配当を社外流出させるのであれば、親会社にとっては完全子会社化した場合のメリットは大きいと言えます。

この点で、堺商事、日本伸銅、弘電社は配当を出しているため、親会社にとって完全子会社化するメリットがあることになります。

子会社子会社
配当利回り
合否
9967堺商事2.70
5753日本伸銅0.68
8844コスモスイニシア0
1948弘電社4.54
2388ウェッジHD0

結論:

これら4条件をまとめると、次のようになります。

子会社親会社①親の現金②子の浮動株③親子のROE④子の配当結論
9967
堺商事
4078
堺化学
5753
日本伸銅
5757
CKサンエツ
8844
コスモスイニシア
1925
大和ハウス
1948
弘電社
6503
三菱電機
2388
ウェッジHD
5103
昭和HD

堺商事と日本伸銅はすべての条件を満たしており、親子上場解消の可能性が高いように思われます。

また、弘電社は、浮動株の割合が高いものの、他の条件は満たしているため、三菱電機によるTOBが実施される可能性があります。

一方、コスモスイニシアやウェッジHDの場合、収益性が低く、無配であるため、親子上場廃止の可能性は乏しいと考えています。

ネットネット株の場合、下値が固いと考えられますので、堺商事や日本伸銅は、リスクリワード比の良い投資対象と言えるでしょう。

1年を通じて,TOBの発表は2月の決算期に行われることが多いので,値下がり局面でこれらの銘柄を仕込んでおくのも面白いかもしれません。

この記事もお読みくださり、ありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください