丸八ホールディングス(3504)の銘柄分析 ― キャッシュリッチなネットネット株

こんにちは、シーゲル(@siegelist1)です。

安全域が厚いネットネット株に丸八ホールディングス(3504)という名証2部銘柄があります。

丸八ホールディングスは、寝具の製造販売大手企業ですから、マイルールで投資を避けている不動産・金融業銘柄には該当しません。

先週末(2020年11月13日)、丸八ホールディングスが中間決算を発表しました。

売上高は▼8.5%の減収、最終利益は+326.1%の増益というポジティブな決算内容でした。

現時点で、丸八ホールディングスはネットネット株投資家として引き続きホールドできる銘柄なのでしょうか?

①割安性・②収益性・③財務トレンド・④下方リスク・⑤カタリストという5本のモノサシを使って、分析してみます。

丸八ホールディングスの割安性:

流動資産の内訳を見ると、現預金の割合が74%という驚異的な水準です。

負債の内訳は、有利子負債が63%に達しています。

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は254.6億円です。

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.47になり、ネットネット株に該当する非常に割安な銘柄です。

丸八ホールディングスの収益性:

現在の株価は、700円台前半で推移しています。

出典:SBI証券

株価と比較して、収益性はどのような状態にあるでしょうか?

まず、売上高は減少傾向にあります。

当期純利益については、上場以降、最終赤字を計上した年度はありませんが、減少傾向にあります。

過去6年間の平均ROEは2.33と、低水準です。

最終黒字をキープしている点は評価できますが、収益性は低めです。

丸八ホールディングスの財務トレンド:

丸八ホールディングスの財務トレンドはどのようなものでしょうか?

まず、BPS(一株当たり純資産)は、過去2年間、微減しています。

また、NCAV(正味流動資産)は250億円程度で横ばい推移しています。

下図は各期末時点(3/31)でのネットネット株指数の推移を示したものです。

上場当初から、ネットネット株指数が1.0を下回る水準であり、しかも年ごとに低下しています。

上場後のネットネット株指数の平均値は0.72であり、現時点でのネットネット株指数の0.47という値は、過去の水準から考えても割安です。

丸八ホールディングスの下方リスク:

有利子負債自己資本比率は17.6%流動比率は872.7%で問題ありません。

したがって、財務面での下方リスクは限定的に思えます。

丸八ホールディングスのカタリスト:

株価が大きく上昇するカタリストはあるのでしょうか。

まず、配当利回りは4.16%と高配当であるため、注目を集める可能性があります。

また、東証への市場変更や株主優待の新設、創業家によるMBOやTOBの可能性も皆無ではありません。

まとめ:

銘柄評価
割安性
(5.0)
収益力
(3.0)
財務トレンド
(3.0)
下方リスク
(4.0)
カタリスト
(4.0)
総合評価
(4.0)

ネットネット株指数(P/NCAV)が0.47という非常に割安な銘柄です。

上場以来、黒字をキープしていますが、収益性は低めです。

NCAVは横ばい状態ですが、株価が下がっているため、割安性は増しており、現在のネットネット株指数は上場以来最低水準で推移しています。

有利子負債自己資本比率や流動比率にも大きな問題はなく、下方リスクは乏しく感じられます。

また、高配当銘柄であることに加え、優待新設や東証への市場変更などにより株価の水準訂正が生じる可能性があります。

こうした要素を考慮すると、引き続きポートフォリオに加えておきたい銘柄の1つです。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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