中山製鋼所 (5408)の銘柄分析 ― 日本製鉄系の鉄鋼メーカーは買いか?

こんにちは、シーゲル(@siegelist1)です。

ネットネット株リストに名前を連ねる銘柄に中山製鋼所(5408)という東証1部企業があります。

中山製鋼所は、日本製鉄系の鉄鋼メーカーですから、マイルールで投資を避けている不動産・金融業銘柄ではありません。

昨日(2020/11/5)、この中山製鋼所が中間決算を発表しました。

売上高は▼27.7%の減収、純利益は▼57.9%の減益という決算内容でした。

現時点で、中山製鋼所という銘柄はネットネット株投資家として「買い」と言える銘柄なのでしょうか?

①割安性・②収益性・③財務トレンド・④下方リスク・⑤カタリストという5本のモノサシを使って、分析してみます。

中山製鋼所の割安性:

流動資産の内訳を見ると、棚卸資産が25%に留まっています。

負債の内訳は、有利子負債が21%に達しています。

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は358億円です。

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.64になり、ネットネット株に該当する割安な銘柄です。

中山製鋼所の収益性:

現在の株価は、300円台後半で推移しており、過去10年間の底値周辺に位置しています。

出典:SBI証券

株価と比較して、収益性はどのような状態にあるでしょうか?

まず、売上高は、過去10年間、伸び悩んでおり横ばい状態にあります

当期純利益については、2011年から2013年にかけて赤字を計上しましたが、2014年以降は黒字を計上しています。

過去10年間の平均ROEは57.7と異常値です。2015年以降の平均ROEは7.7です。

したがって、ROEはまずまずの値ですが、収益性が目立って良いわけではありません。

中山製鋼所の財務トレンド

中山製鋼所の財務トレンドはどのようなものでしょうか?

まず、BPS(一株当たり純資産)は、2013年以上の水準に戻していません。

一方、NCAV(正味流動資産)は上昇トレンドをたどっています。

固定資産が大きく減少しているためBPSは回復していませんが、NCAVのトレンドは良好です。

中山製鋼所の下方リスク:

有利子負債自己資本比率は9.49%で安心できる水準です。

また、流動比率も302.86%で、特に問題はありません。

したがって、財務面で大きな下方リスクを抱えているわけではありません。

中山製鋼所のカタリスト:

株価が大きく上昇するカタリストはあるのでしょうか。

まず、取締役の保有株式は全体の0.02%に留まっています。

また、配当利回りは1.66%に留まっています。

株主構成を見ても、筆頭株主の日本製鐵は16.9%を保有するにすぎません。

したがって、残念ながら、大きなカタリストを見出すことはできません

まとめ:

銘柄評価
割安性
(4.0)
収益力
(3.0)
財務トレンド
(4.0)
下方リスク
(4.0)
カタリスト
(1.0)
総合評価
(3.0)

ネットネット株指数が0.64という割安な銘柄です。

過去6年間の平均ROEは7.7で、ある程度の収益性を確保しています。

NCAVは上昇トレンドにあり、割安性は少しずつ増しています。

有利子負債自己資本比率や流動比率にも大きな問題はなく、下方リスクは乏しく感じられます。

しかし、株価を上げるカタリストを見出すことができません

こうした5つの観点を総合的に考慮に入れると、中山製鋼所は無理して購入する銘柄ではないように感じました。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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