こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。
ネットネット株の常連にカネソウ(5979)という名証2部上場銘柄があります。
このカネソウは、マンホール蓋、溝蓋、排水金具等の金属金具の建材を製造・販売する総合建築建材メーカーです。
ネットネット株投資家として、このカネソウは、果たして「買い」と言える銘柄なのか、まとめました。
目次
建築建材メーカーであるため、「不動産業・金融業銘柄でない」という購入基準には抵触しません。
2017年から2018年にかけて5,000円に近接して推移しましたが、現在は、4,000円を割り込む水準で推移しています。

発行済株式数は144万株ですから、時価総額は57.0億円の小型株です。
過去10年間に最終損失を計上した年はなく、毎年、着々と利益を積み重ねています。

配当実績も安定しており、現在の配当利回りは3.79%です。

流動資産の内訳を見ると、現金が68%を占めています。

また、負債の内訳を見ると、有利子負債がありません。

流動資産から総負債を差し引いたNCAV(正味流動資産)は100.1億円となります。

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数は0.57で、ネットネット株に該当します。

現預金の厚みを考慮に入れると、このネットネット株指数は異常値と言えます。
過去10年間のNCAVの推移を振り返ると、この7年間は横ばいの状態が続いています。

コロナが直撃した2020年6月時点での過去12ヶ月間の変化率は+1.28%になります。
流動比率は1554.0%で「流動比率が150%以上」という購入基準を余裕でクリアしています。
また、有利子負債はないため、「有利子負債自己資本比率が20%未満」という基準には抵触していません。
役員の保有株式数は42.2万株で、発行済株式の29.3%に達しています。

保有する現金が時価総額を大きく上回るネットネット株です。
正味流動資産(NCAV)が横ばいで推移していることはやや気がかりですが、安定して利益を出していることや、役員の保有株式が多いことは大変魅力的です。
MBOがいつあってもおかしくない状況ですから、分散投資の1つに組み入れておきたい銘柄の一つです。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。