こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。
コロナショック以降、ネットネット株になっている銘柄の1つにフクビ化学工業(7871)という東証2部銘柄があります。
コロナショック後のリバウンドの動きが弱い銘柄ですが、現在の水準は、ネットネット株投資家として「買い」と言えるのか、この記事でまとめてみました。
目次
合成樹脂・資材メーカーであるため、「不動産業・金融業銘柄でない」という購入基準には抵触していません。

2018年2月には900円に迫っていましたが、現在は450円前後で推移しています。
発行済株式数は2069万株ですので、時価総額は92.1億円の小型株です。
過去10年間に最終赤字を計上したことはありません。

安定した配当支払い実績があります。配当利回りは2.2%です。

流動資産の内訳を見ると、現金と売上債権がそれぞれ36%を占めています。

また、負債の内訳を見ると、買入債務が67%を占めており、有利子負債は13%程度です。

流動資産から総負債を差し引いたNCAV(正味流動資産)は、157.1億円となります。

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数は0.59となり、現在のところ、ネットネット株に該当します。

ちなみに、コロナショックの最安値水準では、ネットネット株指数が0.46にまで低下していました。
過去10年間のNCAVの推移を振り返ると、立派な上昇トレンドを描いています。

また、2020年6月の数値に基づく12ヶ月間の変化率は+3.41%の拡大となっています。
流動比率は210.0%で「流動比率が150%以上」という購入基準をクリアしています。
また、有利子負債自己資本比率は1.06%で、「有利子負債自己資本比率が20%未満」という基準もクリアしています。
役員の保有株式数は709,103株で、全株式の3.4%です。
過去3年間で役員による保有数が増えており、役員はここ数年の株価を低いとみなしていることが考えられます。


ネットネット株としての致命的な欠点のない、魅力的で割安な銘柄です。
住宅市況や自動車市況の影響を受けやすい銘柄ですが、収益性は比較的安定しています。
今後の株価上昇に期待を寄せている銘柄の一つです。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。