海外のネットネット株に投資する理由

こんにちは、シーゲル(@siegelist1)です。

日銀の元副総裁の中曽宏氏は、以前のTVインタビューで、「最悪が起きないことを祈るだけというのは、文字通り最悪だ」と述べていました。

まさにその通りで、リスク管理の基本は、

①常に最悪を想定する。
②可能な限りの対応策をあらかじめ考えておく。
③最善を祈る。
④最悪が現実になった場合は、考えておいた策を果断に勇気をもって実行する

というステップを踏むことです。

現在、私は、日本国内のネットネット株を中心に投資を行っていますが、リスク管理の基本を熟慮して、海外のネットネット株も投資対象にすることにしました。

よく「チャイナリスク」という中国のカントリーリスクを表す語を耳にすることがありますが、海外には「ジャパンリスク」という言葉があるそうです。

日本には、株式市場の低迷を招きかねない次のような要因があります。

  1. 地震・火山活動・台風などの自然災害が多いこと
  2. 原子力発電所が集中することによる原子力事故のリスクの高さ
  3. 政府の累積債務の多さ
  4. 資源(再生可能エネルギー)・食料の自給率の低さ
  5. 貿易輸出額に占める加工産業への高依存・偏重
  6. 北朝鮮や中国との安全保障上のリスク(地政学的リスク)の高さ

このうち①自然災害の多いこと③政府債務の多さは、バリュー投資家にとって特に看過できないポイントです。

理由①自然災害の多さ

災害の中でも特に懸念しているのは、首都圏直下型地震と南海トラフ地震です。

首都圏直下型地震は、最悪の場合、死者2万3,000人、経済被害は95兆円に達し、今後30年間に70%の確率で起きると言われています。

また、南海トラフ地震は、最悪の場合、死者32万人、経済被害は220兆円を超え、今後30年以内に発生する確率は70%から80%と言われています。

死者18,000人、経済被害16兆9000億円と言われる東日本大震災と比べ、非常に甚大な被害が予想されています。

仮にこれらの震災が生じれば、株式市場は、東日本大震災以上の暴落に襲われることになるでしょう。

私もこの先30年程度は投資を続けたいと考えていますが、その短い投資人生の間に、ほぼ確実に、いずれかの巨大地震に見舞われることになります。下手したらダブルパンチもあり得ます。

現在のポートフォリオの銘柄を見ると、首都圏に本社を持つ企業は多くあります。

また、名証2部に上場する銘柄も多く保有しており、それらの企業の地盤は中京地区にあります。

したがって、現在保有する小規模なネットネット株企業の多くは、首都圏直下型地震や南海トラフ地震に極めて脆弱な状態に置かれています。

仮に震災によって事業がストップすれば、厚いNCAV(正味流動資産)はあっという間に蒸発してしまうでしょう。

しかし、ネットネット株ポートフォリオの半分を海外の銘柄に分散すれば、ポートフォリオ全体のダメージを幾らか軽減できるのではないか、と考えています。

理由②政府累積債務の多さ

私は現在の資産の大半を日本円で保有しています。

円高局面では有利ですが、円安局面では非常に脆弱な状態にあります。

今後、円高になるか円安になるか、私にはまったく分かりません。

しかし、非常に脅威となるのが、膨張する政府債務に起因して、国債価格が下落し、猛烈な日本売りが生じるシナリオです。

その場合、株安と同時に円安になり、資産価値が大きく毀損してしまうことになります。

もちろん、このようなシナリオが現実のものにならない、と考える人もいます。

しかし、どうなるか分からない場合は、ニュートラルの状態にしておくのが賢明です。

この場合のニュートラルとは、100%の資産を円で保有するのではなく、50%の資産を外貨で保有することです。

仮にネットネット株の半分を海外の銘柄に切り替えるなら、50%の株式資産を外貨建てで保有することになります。

今後の投資方針

自然災害の多さと政府債務の多さからして、日本のネットネット株だけに集中投資するのは危険だと判断するに至りました。

もちろん、世界のネットネット株の多くは日本に集中しているのも事実ですので、海外のネットネット株に投資することによって、投資リターンは多少低くなるかもしれません。

また、言語や法律の違いという障壁もあるため、調査の時間・手間も余計に掛かることになります。

そうだとしても、震災や国債暴落による激しい資産毀損に襲われることに比べると、十分価値のある方針転換だと考えています。

今後の投資方針として、この先1年程度の時間を掛けて、株式ポートフォリオの半分を限度に、海外のネットネット株を保有(条件に合致する海外株式があれば)してゆきます。

この対応により、少なくとも、「最悪が起きないことを祈るだけという文字通り最悪」の状態は回避できると思います。

このブログでも、時々、海外のネットネット株をご紹介してゆく予定ですので、お付き合いいただければ幸いです。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございます。

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