こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。
最近、“Benjamin Graham’s Net-Net Stock Strategy”を読み、マイルールの見直しを行っています。
ここまで、
- 時価総額が100億円以下であること
- 時価総額がNCAVの50%以下であること
- NCAVが前年比で25%以上縮小していないこと
- 不動産業・金融業銘柄でないこと
- 流動比率が150%以上であり、有利子負債自己資本比率が20%未満であること
というマイルールをご紹介しました。
ご覧のとおり、配当利回りに関するルールを含めていません。
この記事では、配当利回りに関するルールを含めなかった理由をまとめました。
目次
これまでは、高配当銘柄は一種のカタリストとなり、配当利回りが高ければ高いほどが良いと考えてきました。
一方、無配銘柄は、業績が悪い銘柄が多いため、購入を控えてきました。
“Benjamin Graham’s Net-Net Stock Strategy”は、配当について、次のような基準を持つことを推奨しています。
- 無配であること
その理由について、こう記されています。
ネットネット株に関する調査で明らかなように、配当はネットネット株のリターンに大きな悪影響を及ぼします。配当金を支払うネットネット株は、配当金は支払わないネットネット株よりもはるかに低い平均年間リターンを提供します。可能な限り最高のリターンをもたらすネットネット株を購入することを目指している場合は、配当銘柄を避けることが理にかなっています。
出典:“Benjamin Graham’s Net-Net Stock Strategy”
この根拠を日本株式にそのまま適用することができるかは分かりませんが、非常に興味深い指摘だと思いました。
上記の指摘は非常に興味深いものの、日本のネットネット株リストを見ると、無配銘柄は少なくなっています。
そして、それらの無配銘柄の多くは、財務基盤が不安定で、そもそも購入対象にならないネットネット株となっています。
こうした日本のネットネット株の現状を鑑みて、配当に関するルールは一切設定しないこととしています。
本日もお読みくださり、どうもありがとうございました。