“Benjamin Graham’s Net-Net Stock Strategy”を読んで

こんにちは、シーゲル(@siegelist1)です。

先月(2020年7月)、Evan Bleker氏の“Benjamin Graham’s Net-Net Stock Strategy”という本が発表されました。

先日、この本を読み終えて、色々と衝撃を受けましたので、その内容を綴ってみたいと思います。

“Benjamin Graham’s Net-Net Stock Strategy”の内容

全編英語ですが、Kindleでは、Bing Translatorの翻訳機能がかなり優秀になっており、英語が不自由な私でも余裕で理解することができました。

この本は5つのセクションから構成されています。

  1. ネットネット株投資とは何か?
  2. ネットネット株投資が機能する証拠
  3. ネットネット株投資メソッド
  4. 戦術:ネットネット株へのベストな投資方法
  5. ケーススタディー

ネットネット株の定義:

Part1では、ネットネット株投資とは何か、基本的な点が分かりやすく説明されています。

流動資産から負債だけでなく、優先株式や簿外債務(未払年金・不確定な法的債務・オペレーティングリース)を差し引くことが強調されています。

また、混乱しがちな用語も整理されていました。

  • Net cash stocks・・・時価総額<現金・現金同等物ー全負債
  • Net quick stocks・・・時価総額<現金・現金同等物・債券-全負債
  • Net-net working capital stocks(NNWC stocks)・・・時価総額<現金・現金同等物*1.0債券*0.9在庫*0.5ー全負債
  • Working capital stocks/net working capital stocks/NCAV stocks・・・時価総額<流動資産-全負債
  • Net-net stocks/net-nets・・・時価総額<流動資産-流動負債

上に行けば行くほど保守的になりますが、この書籍では4番目のNCAV式を中心に論じられています。

この本では、日本で非常にメジャーであるかぶ1000式(固定資産の投資有価証券を正味流動資産に含める方式)は一切登場していません。

ネットネットハンタースコアカード:

Part3では、ネットネットハンター・スコア・カードと称して、①コア基準、②定量基準、③定性基準という3つの基準が示されています。

たとえば、①コア基準は次のようなルールから成り立っています。

  • 1日の平均売買代金が適切であること
  • ネットネット株指数が1.0未満であること
  • 時価総額が1億ドル以下であること
  • 時価総額が100万ドル以上であること
  • 金融・不動産・資源探査・バイオベンチャーといった業種でないこと
  • 中国での重要な事業を持たないこと
  • 自己株式を売却していないこと
  • 流動比率が150%以上であること
  • 正味流動資産(NCAV)が直近12か月間に25%以上減少していないこと
  • 有利子負債自己資本比率が50%以下であること
  • NYSEへの上場株式でないこと

②定量基準では、自社株買いやインサイダー買いと共に無配が望ましいものとされています。

また,③定性基準では、カタリストや過去のネットネット株指数1.0(NCAV)を超えていたかを考慮対象にするよう勧めています。

現在のマイルールは大幅な見直しが必要

これまで私は、以下のような基準にかなう銘柄でポートフォリオを組んできました。

  • ネットネット株指数0.66未満
  • 時価総額は大きい方が望ましい。∵暴落相場では時価総額が大きい方が戻りが早く安心。
  • すべての業種が保有対象。
  • 中国事業の有無、流動比率、有利子負債自己資本比率、正味流動資産の増減はノーチェック。
  • 過去10年間で赤字無しは必須。
  • 配当利回りは高ければ高いほど良い。

しかし、この書籍の示した基準とは相反するルールも多くあります。

そこで、今一度、自分の定めているルールを見直し、合理的なものであるか、確認してゆくことになります。

一つ言えるのは、海外のネットネット株投資家は、こうした基準で日本のネットネット株に食指を動かしている、ということです。

日本の投資家として、この点を知っておくことには価値があると思います。

ネットネット株に投資しておられる皆さんは、英語が苦手でも翻訳機能を活用して、ぜひこの本を一読なさることをお勧めいたします。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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