こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。
今回のコロナ・ショックにより、国内唯一の紙幣印刷機メーカーである小森コーポレーション(6349)が、一時、ネットネット株になっていました。
ショック後のリバウンドも非常に弱く、株価の低迷は続いています。
この記事では、小森コーポレーションがネットネット株水準では「買い」と言えるか、最新のデータに基づき、再吟味しています。
目次
小森コーポレーション(6349)は、
印刷機械および印刷関係機器の製造から販売までを手掛ける大手機械メーカーである。「KOMORI」のブランド名を使っている。
国内で唯一の紙幣印刷機メーカーであり、ニューイヤー駅伝出場チームしても知られている。
Wikipedia「小森コーポレーション」
・・・という企業です。
産業機械メーカーであるため、シクリカル銘柄です。

アベノミクス以降の支持線として機能していた1,000円を破って、現在は600円台後半で推移しています。
PBRは0.4倍と割安な指標ではあります。
昨年度は海外売上高が伸び悩み、大幅減収になりました。

また、為替差損や事業用資産の減損損失の計上により、過去10年で最悪の最終損失を計上しています。

配当利回りは2.88%です。

流動資産は、現預金・売掛金・商品製品がバランス良く分散しています。

流動資産から負債総額を差し引いた正味流動資産は602億円となっています。

時価総額404億円を正味流動資産602億円で割ったネットネット株指数は「0.67」となります。

現時点ではネットネット株ではありませんが、割安な銘柄です。

知名度の高い東証1部上場企業でありながら、ネットネット株指数が「0.67」と割安ではあります。
しかし、過去10年に5回の赤字はあまりに多く、正味流動資産の目減りリスクが高いように感じました。
個人的には、今の水準はもちろん、ネットネット株水準でも「買い」は難しい銘柄でした。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。