こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。
ネットネット株ランキングの常連に、ソマール(8152)という銘柄があります。
ソマールとはどんな銘柄なのか、ネットネット株投資家として買いと言えるか、気になる方もおられるかもしれません。
今回の記事では、このソマールが安全域の厚い銘柄として投資対象になるのか、考えてみます。
目次
ソマールは、『四季報』によれば、「製紙、自動車、情報関連業界向けの機能性化学材料が主体」の会社とのこと。
しーげるくん
コーポレートサイトによれば、もっと分かりやすく、「2つの顔を持つ会社」と説明されています。
1つは商社としての顔。携帯電話やパソコンに使われる高機能材料や、紙を使う時に必要となる薬品、アイスクリームなどに使う天然の添加物を卸しています。
もう1つはメーカーとしての顔。自動車搭載用モーターに使用される絶縁用塗料やカメラシャッター部分の遮光用フィルム、IC基盤の仮止め用接着剤を開発製造しています。
しーげるくん
化学製品メーカー・商社であるため、シクリカル銘柄と言えます。
関連会社のナガツタコーポレーションが32.5%を保有しています。TOBに動く可能性が皆無ではありませんが、どうでしょうか。

買収防衛策はありません。
3月のコロナショック時には1,000円台まで急落しましたが、現在は1,400円台で推移しています。
これは、上場来最安値の水準です。

予想PERは10.26倍、実績PBRは0.23倍、ミックス係数2.35と割安感が出ています。
売上高は2006年3月期の378億円をピークに下がり続けています。

純利益は2009年と、2012年から2016年にかけて損失を計上しています。

当然、ROEもマイナスの年が目立ちます。

2015・2016年に無配となっています。
配当利回りは3.38%です。

流動資産は現預金と売掛金がそれぞれ3割程度ずつを占めています。

流動資産から負債を差し引いた正味流動資産は66億円に達しています。

時価総額28億円を正味流動資産66億円で割ったネットネット株指数は0.43となり、超割安なネットネット株です。

10,000円の入ったお財布が4,300円で売りに出ている状態です。

過去10年に5回の最終赤字は多すぎて、あまりお勧めできる銘柄ではありません。
しかし、ネットネット株指数0.43は異常な割安水準であるため、ポートフォリオにごく僅かに含めることはできるかもしれません。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。