※この記事は、2020年5月13日の日和産業(2055)の本決算発表を受けて、過去の記事をリライトしたものです。
ネットネット株ランキングにいつも上位に入っている銘柄に日和産業があります。
日和産業とはどんな銘柄なのか、ネットネット株投資家にとって買いと言えるか、気になる方もおられるかもしれません。
今回は、この日和産業が安全域の厚い銘柄として投資対象になるのか、考えてゆきたいと思います。
目次
日和産業は、
独立系中堅の配合飼料メーカー。養鶏・養豚・養牛・養魚・実験動物用飼料の製造販売、畜産物の生産販売を行っている。
Wikipedia「日和産業」
という会社です。

本社は神戸市に所在し、工場・農場の多くは兵庫県以西に立地しており、西日本地盤の企業です。
軍需・たばこ・アダルト・ギャンブル産業とは関係せず、個人的に投資対象になる銘柄です。
大株主リストには、取引先や取引行が名前を連ねています。

このリストには登場しませんが、独立系投資会社Unearth Internationalも日和産業に投資しており、昨年11月に株主としての要望書を提出しています。


今後のUnearth Internationalの動向にも要注目です。
買収防衛策はありません。

現在250円前後で推移しています。
過去10年間の月足チャートを見る限り、現在の株価は高値圏ではありません。
2020年5月14日現在で、PERは14.03倍、PBRは0.27倍、ミックス係数は3.78で指標的には割安です。

原料価格が不安定であることや、他社との競争激化により、売上高は減少しましたが、直近ではやや持ち直しています。

2010年以降、最終赤字を計上した年はなく、安定しています。

ROEは0%台から3%台で低位安定しています。

2020年度は1円増配しました。
配当利回りは2.43%です。

流動資産は、現預金が46%、売掛金が41%を占めています。

流動資産から負債を差し引いた正味流動資産は107億円となります。

5月13日終値247円で算出した時価総額51億円を正味流動資産107億円で割ったネットネット株指数は「0.47」となります。

ネットネット株ランキング上位常連であるだけ、超割安な銘柄です。
業績・配当は物足りませんが、ネットネット株指数が0.5未満である水準は「買い」で間違いないと思います。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。