こんにちは、しーげる(@siegel)です。
連日、中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスの感染者が拡大していることが報道されています。
このニュースによって、マスク関連銘柄がバブルの様相を呈してきました。
感染予防と関係ない筈のマスク関連銘柄も値上がりしています。
そんな中、これまで全く動意づいていなかった日本乾溜工業(1771)が昨日1月22日になって急に買いが集まり、一時的にストップ高に達しました。
日本乾溜工業は時価総額が正味流動資産を大幅に下回る超割安銘柄でしたが、現在の株価水準は引き続き割安と言えるのでしょうか。
この記事では、感染症対策銘柄としての日本乾溜工業に焦点を当てて、割安度合いを確認してゆきたいと思います。
目次
日本乾溜が新型コロナウイルス関連銘柄として注目されているのは、感染症対策用品を取り扱っているからです。



セグメント別の売上高の割合は、次のようになります。



売上高全体に占める、感染症対策用品を含む防災安全事業の売上高は、15%程度となっています。
2020年1月22日終値は前日比14.6%高の540円でした。
しかし、月足チャートで見れば全く高値ではありません。



過去10年間の高値である640円を超えた場合、大きく値を上げる可能性がありそうです。
日本乾溜の正味流動資産(流動資産から負債を差し引いた額)は34億6100万円であり、その大半が現預金や完成工事未収入金等の流動性の高い資産です。



時価総額を正味流動資産で割ったネットネット株指数は「0.79」となり、引き続きネットネット株に準じる割安度合いを誇っています。



ネットネット株投資家としては、ネットネット株指数が「1.0」である680円以下の水準は割安と判断できます。
感染症対策銘柄として注目を集めつつあり、しばらくは激しい値動きが続くことになりそうです。
個人的には、マスク銘柄としてではなく、割安銘柄として脚光を浴び、株価が上昇していってもらいたいところです。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。