注目のニッピ(7932)ー今は買い時か?

こんにちは、シーゲル(@siegelist1)です。

バリュー投資家の中で注目を集めている銘柄にニッピ(7932)があります。

ネットネット株投資家的には、ニッピは「買い」と言えるのでしょうか?

結論としては、ネットネット株ハンターとしては「見送り」ということになります。

この記事では、その理由を綴りました。

ニッピとは?:

ニッピは、

東京都足立区に本社を置くゼラチン、コラーゲン、皮革などを主力事業とする

出典:Wikipedia「ニッピ」

という会社です。

事業内容は多角的です。

出典:「ニッピ」コーポレートサイト

最近の株価:

現在の株価水準は決して高値圏というわけではありません。

しかし、RSIなどの指標は80を超えており、短期では買われすぎの状態にあるように思えます。

予想PERは9.3倍、PBRは0.42倍であり、割安であることを示しています。

業績:

過去10年の売上高は上昇トレンドを描いており、好調です。

過去10年間に最終赤字を計上した年はありません。2019年度は原材料の高止まりなどの影響により、大幅な減益を計上しました。

配当:

安定した配当実績を持っています。

配当利回りは1.2%です。

(変則的)ネットネット株指数:

通常、ネットネット株指数を算出する正味流動資産には「流動資産」のみを含めます。

しかし、「固定資産」に含まれる「土地」については、立地条件によっては、流動性が確保されている場合などがあります。

たとえば、東京23区内の土地などは、流動性が相当程度確保されていると考えられます。

ニッピの有価証券報告書によれば、まさにそのような土地を保有しています。

出典:2019年度「有価証券報告書」

要約すると、

  1. 東京都足立区に所在する本社の土地(4,433㎡)の帳簿価額が8億6100万円。
  2. 東京都足立区に所在するMECテクノセンターの土地(615㎡)の帳簿価額が1億2400万円。
  3. 東京都足立区に所在する商業施設の土地(10,213㎡)の帳簿価額が33億1900万円。
  4. 大阪市浪速区に所在する貸駐車場(8,915㎡)の帳簿価額が56億700万円。

ということになります。

この帳簿価額が妥当なものか、以下のサイトで調べてみました。

「国土交通省 土地総合情報システム 不動産取引価格情報検索」

このサイトによると、

  1. 東京都足立区千住緑町 26万円~82万円/㎡
  2. 東京都足立区千住緑町 26万円~82万円/㎡
  3. 東京都足立区千住緑町 26万円~82万円/㎡
  4. 大阪府大阪市浪速区難波中 91万円/㎡

の価格帯(特殊ケースを除く)で売買が成立していることが分かります。

厚い安全域を確保するため、保有する土地の価格を上記取引値の最安値で計算してみます。

  1. 本社の土地・・・4,433(㎡)✕260,000(円)=11億5258万円
  2. MECテクノセンターの土地・・・615(㎡)✕260,000(円)=1億5990万円
  3. 商業施設の土地・・・10,213(㎡)✕260,000(円)=26億5538万円
  4. 貸駐車場の土地・・・8,915(㎡)✕800,000(円)=71億3200万円

合計すると、110億9986万円となります。

この土地価格を正味流動資産に含めると、正味流動資産は54億8900万円となります。

時価総額115億円を正味流動資産54億円で割ったネットネット株指数は「2.11」となります。

指数が「1.0」未満、できれば「0.67」未満を好む、ネットネット株ハンター的には手を出しにくい数値がはじき出されました。

まとめ:

PERとPBRは割安であり、10年間に赤字年度はなく業績が安定しており、配当実績があるため、好印象の銘柄です。

しかし、都市部に保有する土地を含めても正味流動資産は時価総額の半分程度しか満たさず、ネットネット株投資家としては手を出せない水準となっています。

そのため個人的にはニッピは「見送り」ということになります。

とはいえ、保有する都市部の土地を活用しきれておらず、上手に活用できれば、投資家の注目をさらに集め、株価が上昇する余地が大きいとは思います。

今回もお読みくださりどうもありがとうございました。

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