正味流動資産の3種類の算出方法を考察してみた。

こんにちは、シーゲル(@siegelist1)です。

ネットネット株への投資を行うには、時価総額と正味流動資産を調べる必要があります。

時価総額は「四季報」や証券会社のサイトに掲載されていますので、すぐに知ることができます。

しかし、正味流動資産は決算短信をダウンロードして、電卓を叩く必要がありますし、しかも算出方法が幾つかあります。

初めてネットネット株を探したいと思う方も、どんな算出方法が良いのか戸惑うことがあるかもしれません。

今日は、よく用いられる3種類の算出方法とその特徴をご紹介したいと思います。

正味流動資産の3種類の算出方法:

正味流動資産を算出するためによく用いられる方法は、次の3種類です。

  1. NCAV式
  2. NNWC式
  3. かぶ1000式

この3種類の算出方法の特徴は次のとおりです。

①NCAV式

NCAV式とは、Net Current Asset Valueの略で、正味流動資産を算出するために最もよく用いられる方法です。

ベンジャミン・グレアム『賢明なる投資家』でも繰り返し提唱されています。

NCAV式は、次の数式で正味流動資産を求めます。

正味流動資産=流動資産-総負債

この方式を利用する投資家は、NCAVによって求められた正味流動資産の66%未満で取引されている株式をポートフォリオに組み込みます。

この方式の長所は、

  • 非常にシンプルで計算が簡単。
  • 長い期間にわたって有効性が実証されてきた。

ということです。

一方、短所は、商品・製品や仕掛品、原材料・貯蔵品など、換金性が乏しい資産も含まれており、どれほど正確に正味流動資産をはじき出せているか疑問が生じることです。

②NNWC式

NNWC式とは、Net Net Working Capitalの略です。

NNWC式は、次の数式で正味流動資産を求めます。

正味流動資産=現預金✕1.00+売掛金✕0.75+棚卸資産✕0.50-総負債

このように流動資産内の各項目に係数を掛け、正確な正味流動資産の算出が試みられています。

この方式を利用する投資家は、NNWCによって求められた値の100%未満の株式をポートフォリオに組み入れることになります。

この方式の長所は、売掛金や棚卸資産が割り引かれているため、より精緻な正味流動資産を割り出すことができることです。

一方、短所は、計算式が複雑であること、米国株でのバックテストではNCAV式に劣後した結果しか得られないことが上げられます。

③かぶ1000式

かぶ1000式とは、ブロガーの「かぶ1000」氏が考案し採用している算出方式です。

正味流動資産=

現預金+売掛金+有価証券+貸倒引当金+投資有価証券+貸倒引当金-総負債

当ブログでも、このかぶ1000式を採用し、算出した値の66%未満の銘柄を中心にポートフォリオに組み入れてきました。

この方式の長所は、棚卸資産を含めないため正味流動資産の実体により近いと思われること、また固定資産に含まれる投資有価証券も含めるため保有銘柄の株価が上昇する局面では株価が急騰しやすいことが挙げられます。

一方、短所は、投資有価証券を含めているため、景気後退局面では正味流動資産の収縮が生じて、株価下落リスクが高いことが挙げられます。

まとめ:

3つの数式をまとめると上のような表になります。

いずれを利用するかは好みになるかと思います。

個人的には、これまでの2019年までの相場では③かぶ1000式が合うと考え、使用してきました。

そのように考えておられる方は多いと思います。

しかし、来年以降、相場が下落基調になると考えており、その点を考えると①NCAV式を採用することも考えています。

来年以降の方針については、別の記事にまとめてゆきたいと思います。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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