非ESG銘柄への投資を避ける理由

こんにちは、シーゲル(@siegelist1)です。

ネットネット株への安全域投資では、次のような投資基準を設けています。

  1. 非ESG銘柄でないこと。
  2. 過去10年以上、最終赤字を計上していないこと。
  3. 過去20年、配当を出し続けていること。
  4. 換金性の高い資産(現金・預金・有価証券)から貸倒引当金と負債総額を差し引いた正味流動資産が時価総額を上回っていること=ネットネット株指数が1未満であること

今回は、1番目の「非ESG銘柄でないこと」という基準を含めているのはなぜか、ご説明します。

1.非ESG銘柄って何?

まず、「ESG」についてこのように定義づけられることがあります。

「ESGは環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の英語の頭文字を合わせた言葉です。投資するために企業の価値を測る材料として、これまではキャッシュフローや利益率などの定量的な財務情報が主に使われてきました。それに加え、非財務情報であるESG要素を考慮する投資を「ESG投資」といいます。ESGに関する要素はさまざまですが、例えば「E」は地球温暖化対策、「S」は女性従業員の活躍、「G」は取締役の構成などが挙げられます。」

年金積立金管理運用独立行政法人ホームページより引用)

つまり、非ESG銘柄とは、環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)に配慮していない企業のことです。

環境分野では、二酸化炭素の排出量が多かったり、環境汚染をしていたり、再生可能エネルギーを使うことに消極的である企業が含まれます。

また、社会分野では、地域活動への貢献、労働環境の改善、女性活躍の推進に消極的な企業が該当します。

企業統治分野では、企業経営者の暴走を阻止するための方策が不十分で、社外取締役や社外監査役の導入・増員や、経営監視に関する各種委員会の設置、情報開示の適正化などが図られていない企業が含まれます。

要するに、非ESG銘柄とは、

環境を破壊したり、人権侵害をしたり、経営者の不正が生じやすい企業のこと

です。

2.非ESG銘柄への投資を避ける3つの理由

こうした非ESG銘柄への投資を避けていることには3つの大きな理由があります。

 2-1.外国人の持分比率が下がり売られやすい

ESGは、国内ではあまり注目されませんが、欧米の機関投資家は非常に注目している投資判断要素です。

海外の年金基金もESGを重視した運用を行っており、ESG銘柄は買われやすく、非ESG銘柄は売られやすい状態が続くことになると考えられます。

たとえば、JTの株価が低迷する一つの要因は、海外機関投資家の売りが続いているためだと言われています。

 2-2.不祥事や訴訟のリスクが高い

環境を破壊し、人権を侵害し、経営者による不正が生じやすい企業は、当然、不祥事が生じやすく、訴訟に巻き込まれる可能性は高くなります。

これもまた株価が低迷する要因になります。

 2-3.株主には企業のオーナーとしての責任がある

ある企業の株主になることは、その企業のオーナーになるということです。

企業のオーナーの1人になることにより、利益を得る権利を得ると同時に社会的な責任も生じると考えています。

たとえば、愛犬を飼う人は、犬が路上で用を足したり、道行く人に危害を加えたり、放し飼いにならないように対処する社会的責任があります。

同様に、企業を所有する株主には、環境を破壊したり、人権を侵害したり、不正が生じないよう見守る社会的責任があるはずです。

でも、残念なことに、わずかな株式しか持たない株主には、企業をコントロールすることはできません。

そのような資本を持たない株主にとって、次善の策は、誰かを傷つけるリスクの高い非ESG銘柄への投資を避ける、ということになります。

3.非ESG銘柄を避ける方法

機関投資家は非ESG銘柄を避けるために数値化して投資対象を精査しています。

ただ、ネットネット株安全域投資では、そこまで緻密な精査をしていません。

投資先の選択に際して、投資基準に見合わない業種の企業を投資先リストから排除しているだけです。

個人的に排除している業種は、

①軍需産業

②たばこ産業

③アダルト産業

④ギャンブル産業

です。

一般的には、原子力産業(含む原子力発電設備)やアルコール産業も含まれるようです。

でも、日本では、原子力産業を排除すると、電力会社のうち、沖縄電力と電源開発(J-POWER)以外のすべての電力会社が排除されますし、日々の生活では東京電力のお世話になっています。

また、アルコールも、社会悪であるとの認識までは至っておらず、個人的にはビールが大好きです。

それで、軍需産業(防衛銘柄)、たばこ産業、アダルト産業・ギャンブル産業を除外するようにしています。

4.結論

こういうわけで、非ESG銘柄というか、軍需・タバコ・アダルト・ギャンブル銘柄を除外して投資しています。

そうはいっても、なかなかこれらの銘柄がネットネット株の対象になる機会はありません。

また、別手法ではインデックス投資を行っており、当然その中には、軍需・タバコ・アダルト・ギャンブル銘柄も含まれています。

ですから、ほとんどこの投資基準は意味をなしていない、というご指摘もあるかと思います。

でも、安全域を保つ長期投資を続ける投資家にとって、こういう倫理的な基準を一つ置いておくことは、精神的な平静さを保つ上で役立つと考えています。

お読みくださり、どうもありがとうございます。

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