4547_キッセイ薬品工業の銘柄分析です。
キッセイ薬品工業は、長野県松本市に本社を置く医薬品メーカーです。食品包装資材の製造・販売、および食用きのこを製造する企業として知られるホクト(1379)の大株主でもあります。
株価は、2019/8/27時点で、「2,389円」と低迷しています。直近1年の高値3,600円から1,200円ほど値を落としており,元気がありません。
株価低迷の主因として、主力品である排尿障害改善薬「ユリーフ」の特許切れが挙げられるようです。2020年3月期第1四半期の「ユリーフ」の売上高は、昨年同期比で△51.0%でした。

それでは、現在のキッセイはネットネット株か、チェックしていきましょう。
1.過去10年間の業績は?
1998年以降の税引後純利益を確認したところ、赤字を計上した年は1度もありません。20年以上、安定して利益を上げており、優秀です。
2.配当実績は?
配当利回りは2.18%で高くありませんが、12期連続増配中で、魅力的です!
3.ネットネット株か?
現金や保有株式など換金性の高い資産は160,051百万円、負債総額は29,581百万円です。
この差額130,470百万円を株式数51,811千株で割ると、2,518円となります。
2,518円の換金性の高い資産が現在の2,300円台という価格で投げ売りされており、ネットネット株の条件にヒットしています。
● 結論
立派なネットネット株です。
主力品の特許切れにより、今後の業績の低迷が見込まれているとはいえ、
・東証1部上場株であること
・過去20年間、不況時にも赤字転落していないこと
・過去12年間、連続増配銘柄であること
を考慮に入れ、投資対象に組み入れたいと思います。